ブルーオーシャンを求めて。

2013.05.30
efish

Web制作の仕事は、レッドオーシャンだ。
レッドオーシャンつまり、競争の激しい既存市場のこと。
もう、ちみどろの争いが起きている市場だ。
・・・プランクトンの大量発生の「赤潮」のことではない。

ここから抜け出すために、それぞれの制作会社が、
独自に新領域に事業を展開していこうと努力している。

デザインに特化した制作会社。
アイディアに特化した制作会社。
マーケティングに特化した制作会社。
ソーシャルメディアに特化した制作会社。
映像プロモーションに特化した制作会社。
Webの枠を超え、色々な端末のコンテンツ制作に特化した制作会社。




さまざまな特徴を持った制作会社が枚挙に暇がない。
Webという分野は他の分野に比べてデジタル端末との相性が良く、
様々な分野にシフトできる可能性を秘めている。

仕事を発注する際、クライアントはそれぞれのプロジェクトにそう制作会社を探して、仕事を頼む。
頼む側からしてみれば、何に特化しているのかが分かっていれば頼みやすい。
僕も会社員時代は「頼む側」の時もあった。
その時は制作実績でデザインの方向性やスキルなどを確認していた。

自分たちの強みを考えると、
glückはデザインに技術的なアプローチを加えた提案を強みとしている。
細かく言うと、フロントエンドやサーバサイドの知識を生かしたWebサイトの構築や、
スマートフォンやタブレット端末への対応といった、
いわゆるWebデザイナーの苦手にしている部分が得意だ。
なぜかバグ潰しやPHPのプログラム部分、映像編集だけを頼まれることすらある。。。
気づけば、当初、全然強みとして認識していなかった箇所が強みになっていた。

もはや、クリエイティブディレクターやアートディレクターでも何でもなく、
Webの何でも屋さん的なポジションである。

電話で「これちょっと見てくれませんか?」と聞かれ、うちで制作していない、
全然知らないサイトを見て、「あー、これは●●が××ですね。対処法は▲▲」と答える。
そして、報酬をもらう。・・・たまに、いや結構、無報酬である。
なにこれ? なんのアドバイザーなの? と思うが、頼られるのは大好きだ。
制作会社のテクニカルディレクターやディレクターはこういう仕事をしている人も多いと思う。

僕はこういう地道な種まきのような仕事こそ大切にしたい。
幸いフリーランスなので組織とは違い、こういう目先のお金にならないことをしていても、
上司に怒られることはない。
組織は効率を求めようとして、人間味を失いつつあるなぁと思う。

困っている人を、技術や知識で助けるのが僕らの仕事の醍醐味なんじゃないのか。

そしてこの泥臭い働き方がなんと! ブルーオーシャン!なのかといえば、
全然レッドオーシャンな訳で。
Webデザイナーでプログラムが得意という人材ももう溢れ出してきている。
もう真っ赤っかである。

このレッドオーシャンを泳ぎきってブルーオーシャンに辿り着くための
自分の最大の武器は、精神力(主に忍耐力的な意味の)



というのは冗談で、
(個人的なスキルの中では人よりも優れている唯一のものだと思っているが・・・)

やはり、

「デザインに技術的なアプローチを加えた提案」
というデザインとテクノロジーの融合を基本としたアイディアだ。

その武器を持って、ただ、ただ、愚直に前に進む。
壁があったら、たんたんと乗り越える。
そして、その道中を楽しむ。
坂道をのぼる。
転がる。
そして、またのぼる。

結論として、ブルーオーシャンを求めるのも大事だが、
同時にまずはレッドオーシャンを生き残る強さが必要なんだと思う。

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